お店のフシギな仲間たちのブログ
今回のランチは4月に食文化スタジオの料理教室で講師を務めて頂き大変お世話になりました香月 康孝さんのお店 【日本の台所 温坐 祇園店】に先輩スタッフと二人でいってきました。
祇園にある本格的な日本料理のお店で、店主の香月さんは東京の「つきぢ田村」で修行され、宮内庁皇族関係の出張料理の経験もある、実力派の料理人です。
店内に入り靴を脱ぐと、昭和の日本を感じさせる様な暖かくて落ち着ける空間が広がっています。右手には厨房が見えるカウンター、奥にはゆっくりと落ち着いた雰囲気のお座敷がありました。
お店の入口横にはぴかぴかに磨かれた立派なお釜が見えます。
私達は香月さんの調理風景がばっちりみえるカウンターの席につきました。
お腹をすかせていた私たち。メニューを見るとどれも魅力的なものばかりで、鴨や鯛茶、銀鱈・・・と、大好きなものばかり。かなり悩んだあげくこの日は「銀鱈西京焼き膳」1400円と、先輩は新メニューの「 合鴨塩タレ陶板の膳」1900円を注文しました。
銀鱈の西京焼がでてくるのを待っている間、お隣の方へ運ばれた料理に目を奪われつつ、香月さんに作られていく料理や厨房を見させて頂きました。
カウンターから見えるL字型の厨房は、一人が立つと後ろを人が通れるか通れないか位の幅の広さで、限られたスペースを、仕上げ作業(飲み物・デザート関係等)/メイン作業(メイン、味噌汁)/サブ作業(蒸しやお肉の下準備等)と3つのスペースに分かれているようで、スタッフの役割がとても明確にされていて、香月さんとスタッフの方々の無駄のない動きは見ていて飽きません。
一つ一つ丁寧に下準備された食材が保存がされいたり、道具もきれいに整理整頓されていて、カウンターから見える厨房の景色がカウンター好きの私にとってとても気持ちがよかったです。
厨房風景に感動していると目の前に大好きな銀鱈の西京焼きが運ばれてきました。
銀鱈西京焼き膳
瓢簞型の器にはふんわり玉子焼き、色鮮やかな絹さや、高野豆腐、さつまイモの甘露、食べやすい様に細かく切ってある御漬け物。ふっくらご飯にお味噌汁。
厨房の端にあるかまどで炊かれたご飯は、すこし柔らかめながらもふっくらとしていて、その美味しさはご飯だけで充分軽く一杯たいらげてしまいそう。
うれしいことにご飯はおかわり自由です。
また、お味噌汁は出汁と味噌の加減が程よく、食感は豆腐、ネギ、なめこが小さくカットされており色々な食感と味が調和されていてとても美味しくまさに元気のでるお味噌汁でした。
メインの銀鱈の西京焼は普段食べている味とは違い、鱈の上にふわふわとした食感の和風なマヨネーズソースと鱈の旨味がマッチしていて絶品でした。
先輩が頼んだ「合鴨塩タレ陶板の膳」も少し試食しました。
鴨肉の柔らかさと旨味に感動しました。もちろんこちらもご飯がすすみます。
(先輩も大満足でした!!)
香月さんもうれしそうに「おいしいでしょ!つくってみたらおいしかった!」と
言われるほどの香月さんおすすめの一品です。
デザートの木の芽のシャーベットもとても上品でさっぱりしていました。
ランチを食べ終わり満足感にひたっていると、以前香月さんが言われていた言葉を思い出しました。
「自分は素材(食材)の美味しさを活かすお手伝いをするだけ、素材の旨味やそれぞれの特有の味を堪能してもらえるとうれしい」まさに最後まで一品一品丁寧な料理でした。
手元では忙しく料理を作りながらも、入口付近に来られたお客様に誰よりも早く気付かれていた香月さん。料理にも、店内にもその細やかな気遣いが隅々に感じられ、とても気持ちのいい時間を過ごすことが出来ました。
温坐にいきたくなるのは、元気がでる料理ももちろんですが、優しくてきさくな店主の香月さんに会いたくなるからでしょう。
また近々、元気をもらいに温坐に伺います。(2011.5.27)
【ランチブログ】担当:古賀 取材:古賀/森松
omise information
今年の3月には桜坂「香津木」を釜飯・懐石料理「温坐」と店名を変えオープン致しました。
omise data
日本の台所 温坐 (おんざ)福岡県福岡市博多区祇園町1-18
TEL 092-262-1881
LUNCH TIME 11:30~14:30(L.O)
DINNER TIME 17:30~22:30(L.O)
定休日/日曜日
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釜飯・懐石料理 桜坂 温坐
福岡県福岡市中央区桜坂3-8-28-1
TEL 092-733-3322
LUNCH TIME 11:30~14:30(L.O13:30)
DINNER TIME 18:00~22:00(L.O20:30)
定休日/無休(盆・正月除く)※臨時休業あり。
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