コラム
現在着々と2期ビルの工事が進んでいる商業施設『TERASO』。このビルもプロセスプラスがプロデュースした施設です。
『八仙閣』は福岡において有名な中華料理を提供する老舗で、親から孫まで4代にわたって愛される店舗で、郊外にも複数の支店を保有しています。
当社は八仙閣の親会社である西部ガス株式会社様の依頼により「老朽化が進んだ旧八仙閣本社ビルをどのように建替えるのか?」という建替え事業のプランニングを請負いました。
同じ土地に同規模の建築物を建設する為には、少なくとも2年の休業を余儀なくされるという案件で着手当時42年目を迎えていた老舗の巨大中華料理店舗ビルは、従業員週が約300名、毎年総会や会合に定期的に利用していただく団体や企業様等、様々な要件を勘案すると休業はこの老舗『八仙閣』にとって生まれ変わるチャンスであると共に歴史を断ち切りかねないギャンブルになると考えました。
私たちは様々な可能性をくる日も、くる日も考え、休業を最短で済ませる方法を探りました。
…結果、隣接する敷地に別のビルを建て、そのビルに『八仙閣』が移転する計画をベースに検討を進めました。
幸い旧八仙閣本社ビルの隣の敷地が駐車場であったことから、この地に新ビル(1期ビル)を建設し、更に旧ビルを解体した敷地に2期ビルを建築し、2つのビルを連結させる事で『八仙閣』本店を内包した大型の商業施設構想が出来上がりました。
プロセスプラスは、この建築構想構築からブレーンを含めたプロジェクトの立ち上げ、建築設計監修、入札コーディネート、テナントリーシング、内装管理調整、ビジュアルCI、デザイン監修等『総合監修』の立場でお仕事をさせていただいております。
事業の構想から既に7年を迎えました。この間には様々な難題や事件に幾度となくぶつかり、心が折れそうになったり、泣いたり、笑ったり…※ここでは詳しく語りませんが…
暖かく見守ってくれている西部ガスのご担当の方々、弊社が業務提携を行っている株式会社agアーキテクツさん、苦笑いで味方してくれる五洋建設本社設計チーム、汗を流して施工してくださっている五洋建設九州支店さま、内装のオオモリ総建さま…本当に感謝いたしております。
振り返ると建築をつくるという責務は街をつくる事に等しく、一朝一夕にはできないのだと改めて痛感しております。
この経験をもっと人の為に生かしてゆかなければと最近はより強く思う今日この頃です。
開業は2014年4月を予定しています。
次回は竣工報告が出来ることを祈ります。
株式会社プロセスプラス 代表取締役 黒木聡子
<TERASOデータ>
福岡市博多区博多駅東2丁目7-27
1期ビル:12,969.95㎡/3,923.41坪(地下1F駐車場・地上8F※表記は7F)…3店舗(全て株式会社八仙閣経営)
2期ビル:15,081.35㎡/4,562.11坪(地下1F駐車場・地上10F)…1〜2Fテナント/3〜5F西部ガスショウルーム/6〜10賃貸オフィス
合 計:28051.30㎡/8,485.52坪
※パーキングビル別途
※地図表記はココをクリック